愛する君の隣でずっと笑っていたい〜独占欲強めな俺様CEOは初恋妻を溺愛する〜

 🎵ピンポーン🎵と家のチャイムが鳴って出迎えた相手は親友の千夏だ。千夏はつい数ヶ月前に兼ねてから付き合っていた吉田くんと籍を入れて結婚した

 「よっ葉月⁈元気⁇」
 千夏は結婚してからもたっての希望で仕事は続け、今もクリニックの医療事務の仕事を続けている。吉田くんは副社長のポストに着き、生活も住居も不便はしていない筈なのだが、「あいつに全部養ってもらうとか私のポリシーに反する。それに私家でずっと家事やってるのとか苦手だし」と格好いい事を言って、そんな所も千夏らしいなと笑ってしまった
 今日は珍しく話があると言って家を訪問し、千夏が話とか珍しいなと些か不思議に思った

 「取り敢えず入って」と部屋の中に通し、千夏は「お邪魔しまーす」と少し遠慮がちにリビングに入った
 
 「相変わらずダダ広い家だねー」
 広い空間があまり得意ではないと言うのが口癖な千夏は、家に来るといつも発する第一声がそれだった
 だからあまり家には来たがらない千夏が、話しがあると言ってわざわざ家を訪問するのは珍しい

 「私も四年以上居てやっと慣れた」
 へへへと笑う私は取り敢えず千夏に自分のお気に入りのダージリンティーを提供した
 ティーカップは悠人の趣味のアイセンのお揃いのティーカップはセットだ。最初は私もそのティーカップで飲むことさえ躊躇われたが、今ではすっかり慣れてお客さんが訪問した時には必ずそのティーカップセットで紅茶を提供するようにしていた

 千夏をリビングに通した私は先程から抱っこで寝てしまった晴人をそっとお昼寝布団に下ろすと、「それで、今日はどうしたの⁇」と言ってリビングのソファーに座って千夏と向かい合った。千夏は何とも言えない表情で私が入れたダージリンティーを一口啜ると決意したように私へと姿勢を整えて口を開き始めた

 「そんなに深刻なことでもないんだけどさ…子どもって可愛いもん⁇」
 千夏の言葉に驚くが、同時にピンときてしまう。もしかして…千夏…赤ちゃん⁇私に訊ねた千夏は少し恥ずかしそうだ

 「もしかして、千夏妊娠したの⁇」

 90%は当たっているであろう私の言葉に千夏はやっばり恥ずかしそうに反応している
 そう言われると先程から千夏はお腹に手を当てて、お腹を庇っているように見えた

 「まあ…どうやらそうみたい」

 「良かったね〜。おめでとう‼︎もう吉田くんには報告したの⁇」

 嬉しい親友の報告に胸が熱くなった。今まで私達夫婦の相談に乗ってくれたり、子どもが生まれた事を心から喜んでくれた千夏がおめでたい赤ちゃんを授かったのだ。私は歓喜の声を挙げずにはいられなかった
  
 そんな私の喜びに反して千夏は少し浮かない顔をしている。今日私に話したい事があるとわざわざ家を訪問した事もそうだし、千夏には何か特別相談したい事があるのではないかと簡単に察する事ができた