愛する君の隣でずっと笑っていたい〜独占欲強めな俺様CEOは初恋妻を溺愛する〜

 4年前の悠人と再会した時の事を思い出す。付き合っていた恋人に振られ、働いていた派遣会社の契約も切られ、自暴自棄になって絶望的になっていた私を、悠人が救ってくれた

 1日限定の恋人契約を結んで欲しいと言われた時には驚いたけれど、あの言葉がなかったら、私達は今こうして一緒に生活し、お互いにかけがえのない存在になる事はなかった

 結婚してからも色々な事があったけど、お互いがお互いを思いやり、信じ合う気持ちがあれば、夫婦生活を継続できる事を知った

 子ども達ができて、子育ての大変さから大喧嘩になった事もあったけど、悠人は自分を変える努力をしてくれ、私を支えてくれる良き夫で、良きパパになってくれた

 1日して恋人になり、結婚をした私達だけど、お互いの初恋を実らせ、今もこうして一緒に居られる事は、本当に奇跡だと思う

 バイオリンとチェロが奏でるチャイコフスキーのくるみ割り人形が終わり、私達は目と目が合って見つめ合った

 「悠人有難う。悠人のおかげで私は妻になり、母になれた。本当に感謝してる」

 照れながら言った言葉に私の本当の気持ちが込められていた。まだ4年しか一緒にいない私達には、これからも色んな事があるだろう。でも、初恋を成就させ、たった1日で結婚してしまい、色んな事を乗り越えてきた私達なら、これから何が起きても一緒に乗り越えていける

 「それはこっちの台詞だよ。葉月がいたから俺はここまで頑張れた。何があっても俺に愛想を尽かさないで俺の事を信じてくれる葉月だったから、俺は今までやってこられたんだ。葉月、妻になってくれて俺の子どもを産んでくれて本当に有難う」

 身長の高い悠人がゆっくり私を抱き止める
 
 『これからも宜しく』

 二人の声が綺麗にシンクロし、見つめ合った私達は、ゆっくり久しぶりのキスをした

 
 バイオリンとチェロの綺麗な音色がヨハンシュトラウスII世の美しき青きドナウを奏で始め、会場中に響き渡っている

 私達は今もこうして二人で一緒にいられる幸せを噛み締め、額を突き合わせて笑い合った




♡・:*+..:+・:*+./.:+♡