愛する君の隣でずっと笑っていたい〜独占欲強めな俺様CEOは初恋妻を溺愛する〜

 ホーリックスの本社を後にした俺と平井紗代は外で昼を取ることになった。普段から外食をすることの多い俺はよく吉田と行動をする事は多いが、内勤の平井紗代と外に出る事は最近はあまりなかった

 「たまには昼でもどうだ」

 数年前の事件以来会社の仲間としてやってきた俺達にもう変な蟠りはない。
 平井紗代は「そうね。お昼一緒しましょう」といって、俺達は行きつけの定食屋で昼を取ることになった

 昼の定食屋はランチ時だけあってサラリーマンやOL達で賑わっている
 俺は生姜焼き定食を頼み、平井紗代はヘルシーな蒸し鶏の野菜乗せ定食を頼んだ。料理提供は早く、席について10分もしない間に2人分の定食が提供された

 「それで、ホーリックスの与田さんとはいつからの仲なんだ⁈」

 野暮なことを聞くつもりはないが、今後一緒に仕事をしていく上で、色恋沙汰の入った私情を挟まれては困る。俺はハラスメントにならないように直球で訊ねた

 「見ていてバレバレよね。与田とはもう1年の付き合いになるわ。元々は私の部下だったの。でも私がホーリックスを辞めてからは彼が担当課長に抜擢されたの。一年前に偶然会って、それからの付き合いよ」

 大人の平井紗代は口調も淡々としていて恥ずかしがったり躊躇することも全くない。平井紗代は提供された定職を一口ずつ口に入れると、照れた様子もなく涼しげに答えた

 「そうか。俺が言いたい事は分かるだろうけど、一応これから仕事をしていく上で聞いておいた方がいいと思ってな」

 生姜焼き定食はこの定食屋の一番の看板メニューだ。味噌汁とご飯もついて手頃な価格で食べられる生姜焼き定食が俺の一番のお気に入りだった

 「朝霧くんの言いたい事は分かってる。私と与田がそういう仲でも仕事に私情は挟まないわ」

 「別に優秀な君だから心配はしていない。ただ確認したかっただけだ」

 生姜焼き定食を全部完食した俺は味噌汁を全部啜って箸を止めた。平井紗代は味噌汁を啜り、ご飯を少し残して食べていた箸を止めた。
 「心配はいらないわ。私仕事とプライベートは分ける方なの。貴方や吉田くんと違って仕事中に奥様の画像を見て口元を緩めたりしないから安心して」
 皮肉たっぷりに言う平井紗代は俺の顔を見てふふんと笑っている

 皮肉たっぷりな平井紗代の返しに苦笑した俺は会計を済ませると店を後にし、平井紗代と共に会社に戻った