わたし、まだ話してる。

恋愛(その他)

tommy/著
わたし、まだ話してる。
作品番号
1781511
最終更新
2026/05/08
総文字数
5,721
ページ数
26ページ
ステータス
未完結
PV数
26
いいね数
0
彼は、悪人ではなかった。

怒鳴らない。
束縛もしない。
ちゃんと会いに来るし、優しさもある。

だから最初、私は安心していた。

十歳年上の、背の高い“イケおじ”。
クリスマスの次の日に出会い、コロナ禍の拍手だけのライブをきっかけに、私たちは少しずつ近づいていった。

でも、一緒にいる時間が増えるほど、私はうまく息ができなくなっていく。

「違う違う違う!」

彼は真顔でそう言う。

最後まで話せない。
感情が途中で切られる。
会話はいつも、彼の“持論”に変わっていく。

私は冗談っぽく笑いながら言う。

「今はわたしのターンだよ😂」

でも彼は気づかない。

私が少しずつ、黙るようになっていたことを。

これは、“悪人じゃない誰か”に静かに摩耗していく恋の話。

そして、
「最後まで聞いてほしかった」
たったそれだけの願いを抱えた、一人の女性の物語。
あらすじ
クリスマス合コンで出会った、十歳年上の“イケおじ”な彼。コロナ禍の拍手だけのライブデートをきっかけに、曖昧な関係を三年続けた末、二人は恋人になる。優しくて、穏やかで、悪人ではない彼。けれど会話のたびに彼の持論が割り込み、主人公は少しずつ“最後まで話せない孤独”を抱えていく。これは、会話の交通整理をし続けた一人の女性が、自分の感覚を取り戻すまでの物語

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