春の寮で、きみと

初めて言われた、いつも早く話せだとか、話し方が気持ち悪いだとか、ネガティブな言葉しかぶつけられなかったのに…僕も宗介さんが何も気にせず話しかけてくれるのは嬉しい、僕の言葉を待ってくれるのも、すごく嬉しい。

「…い、嫌じゃないです!」
「おぉ、元気だなじゃあこれからも話しかけよーっと!祐也も気兼ねなく話しかけてこいよ」
「…あ、ありがとうございます」

宗介さんと話していると心が落ち着く。他の人と話す時のような動悸や焦りがない。

この本はここ、これはここ……コツン。
手、が…宗介さんの手、男の人の手、怖い…怖い。

「……っは…は…離れて!!!!」
「祐也?大丈夫、俺は何もしないよ。当たってしまってごめん、気をつける、大丈夫。もう何もしない」

そっかまだ誠さんが学校から帰ってないから誰も頼れないのか。

「祐也、過呼吸治めるの手伝いたいから触ってもいい?」