春の寮で、きみと

「…に、似てるんですね」
「うん、俺の目の前で死んだの」
「…」

目の前で…?

「中学ん時に事故で、一緒に公園で遊んでたんだけど帰り道で車が突っ込んできたんだ。俺はふっ飛ばされただけで済んだんだけど、体の小さかった弟は巻き込まれて、それで…」
「……え」
「そんで今日は命日なの、あいつの」

それで朝からあんな調子だったんだ。
こんな時になんて言えばいいんだろう。言葉が詰まるのはいつものことだけど、こんなにも言葉が見つからないのは初めてだ。

「……」
「あ、ごめんなこんな話!暗くなるだけだよな」
「……い、いえ!弟さん、どんな人だったんですか?」
「ちょー元気なやつ、俺より元気!俺にずっとくっついてて、小学校に入ると同時に俺と同じバスケ始めて、あの日も天気が良くて2人でバスケしてたんだ…」