春の寮で、きみと

「……」

こんな時に気の利いたこと1つスラッと出てこないなんて…本当に役に立たない口だな。

「祐也だけ話して俺が話さないのは不公平だろうから帰ってきたらいろいろ話すよ、だから今日は学校頑張って」
「…わ、わかりました」

いろいろ?いろいろってなんだろう。

「…た、ただいまです」
「おかえり〜宗介なら部屋にいると思うよ」
「…あ、はい」
 
誠さんに言われ自室にはいる前に隣の部屋にノックした。

「…そ、宗介さん?」
「お〜祐也、おかえり」

朝から着替えてもないんだ。寝癖もそのまま、部屋だっていつもより汚れているような。

「ごめん、部屋汚れてて」
「い、いえ!」
「そこの写真、写ってるの俺と弟なんだけど」

本当だ。サイズ感は全然違うけどそっくり。