Side:琴音 蒼音
公園の道のりは、意外と遠い。
綺麗な夜空だな。
見覚えがある。
Simejiで、夜空を投稿していたアカウント。
確か名前は────、
Kino。
『 私はいつも、作り笑い。
気づいてくれる人はいない。
だから私は、また浮かべるんだ。
偽物だらけの、張り付けた笑みを。 』
俺はなぜか、その詩のような文章に深く心を打たれた。
ただの文字に。
なんにでもないただの一投稿に。
なぜか、感動したんだ。
なにかを強く、訴えているような。
フォローボタンを押した。
フォローは返してくれなかったけど。
なんとなく、その程度の距離感が気に入った。
それからしばらく、Kinoのアカウントを見た。
Kinoがフォローしてる数が、一人だけだった。
気になってフォローしてる人を確認する。
MIE という名前。
プロフィールのところに、こう書いてあった。
『 𝐋𝐞𝐧を知ってる人、誰かいますか。
私の愛する恋人なんです。
見かけたら、教えてください。 』
プロフィールに書いているなんて、余程大事な人だったのだろうか。
────𝐋𝐞𝐧。
そういえば親父、Simeji使ってたよな。
親父のアカウントが、𝐋𝐞𝐧だったような。
やっぱり、思い出せない。
思い当たる会話は記憶にあるのだけれど。
『 見てくれないか、蒼音。 』
俺は嬉しかった。
初めて、親父から声をかけてくれた。
俺は喜んで親父のスマホを見た。
『 僕に異常に執着している子がいてね。
面白いんだ。今だに僕を探している。
消えたというのに。今頃どんな顔をしているか見てみたいよ。 』
最低だ。
酷い。
でも、口にはしなかった。
言葉にしたら、一生俺に関心をもってくれないと思うから。
俺は無理やり笑みを作った。
その時、思い出した。
Kinoも、こういう気持ちだったのだろうか。
本音を言えない。
言ったら、殺される。
怖い。
失望されるのが、幻滅されるのが。
無関心は嫌いだ。
ちゃんと見てほしい。
────俺そのものを。
親父。
俺に──。
興味ある?
そう言いたい。
でも俺は、きっと今後先も言えないだろう。
愛に飢えた俺────。
誰か、俺を関心をもってほしい。
誰でもいいから。
────俺を救えよ。
そして、俺に依存して。
それだけで、俺は満たされるから。
自己満足だって、自己中だって言われてもいい。
お願い。
神がいるなら。
────俺を幸せにして。
公園の道のりは、意外と遠い。
綺麗な夜空だな。
見覚えがある。
Simejiで、夜空を投稿していたアカウント。
確か名前は────、
Kino。
『 私はいつも、作り笑い。
気づいてくれる人はいない。
だから私は、また浮かべるんだ。
偽物だらけの、張り付けた笑みを。 』
俺はなぜか、その詩のような文章に深く心を打たれた。
ただの文字に。
なんにでもないただの一投稿に。
なぜか、感動したんだ。
なにかを強く、訴えているような。
フォローボタンを押した。
フォローは返してくれなかったけど。
なんとなく、その程度の距離感が気に入った。
それからしばらく、Kinoのアカウントを見た。
Kinoがフォローしてる数が、一人だけだった。
気になってフォローしてる人を確認する。
MIE という名前。
プロフィールのところに、こう書いてあった。
『 𝐋𝐞𝐧を知ってる人、誰かいますか。
私の愛する恋人なんです。
見かけたら、教えてください。 』
プロフィールに書いているなんて、余程大事な人だったのだろうか。
────𝐋𝐞𝐧。
そういえば親父、Simeji使ってたよな。
親父のアカウントが、𝐋𝐞𝐧だったような。
やっぱり、思い出せない。
思い当たる会話は記憶にあるのだけれど。
『 見てくれないか、蒼音。 』
俺は嬉しかった。
初めて、親父から声をかけてくれた。
俺は喜んで親父のスマホを見た。
『 僕に異常に執着している子がいてね。
面白いんだ。今だに僕を探している。
消えたというのに。今頃どんな顔をしているか見てみたいよ。 』
最低だ。
酷い。
でも、口にはしなかった。
言葉にしたら、一生俺に関心をもってくれないと思うから。
俺は無理やり笑みを作った。
その時、思い出した。
Kinoも、こういう気持ちだったのだろうか。
本音を言えない。
言ったら、殺される。
怖い。
失望されるのが、幻滅されるのが。
無関心は嫌いだ。
ちゃんと見てほしい。
────俺そのものを。
親父。
俺に──。
興味ある?
そう言いたい。
でも俺は、きっと今後先も言えないだろう。
愛に飢えた俺────。
誰か、俺を関心をもってほしい。
誰でもいいから。
────俺を救えよ。
そして、俺に依存して。
それだけで、俺は満たされるから。
自己満足だって、自己中だって言われてもいい。
お願い。
神がいるなら。
────俺を幸せにして。

