部屋の窓から。
飛び降りる。
ここは、二階。
無理かもしれない。
怪我するかもしれない 。
でも、二人なら。
いける。大丈夫。大丈夫だ。
深呼吸する。
飛ぶ。
もちろん、着地が成功するはずもなく。
膝を擦りむいて、血が出てしまった。
でも、普段のママからの暴力より全くもってマシだ。
「大丈夫か?」
手を差し伸べてくれる彼。
「うん。」
手を取る。
さすがは男の子。
完璧に着地してる。
「バレるかもしれない。早く行くぞ。」
手を繋いだまま、走る蒼音。
その背中が、とても頼もしい。
一人は、怖い。
でも、二人一緒なら、話は別。
昔、SNSに没頭したことがある。
Simejiというアプリ。
私と同じ事情の人がいた。
実際会えた。
当時同い年の小学5年生。
彼女も傷だらけで。
私のママは卑怯だから服で隠されてるところをいつも殴っていた。
学校の友達に見られるのが嫌だから夏でも長袖で登校してた。
熱中症になったけど、誰も助けてくれなかった。
そりゃそっか。
公立の先生は、優しくない。
差別や偏見。
私の周りは、そんな最低な大人ばっかだ。
もちろんママが助けてくれるはずもなく。
一人で頭から水をかけて体を冷めさせてた。
校舎裏だからバレなかった。
話は戻るけど、その女の子は莉音っていう子。
加賀美 莉音。
あの子は深い復讐心をもっていた。
SNSで会おうという約束をして、会えた。
運が良かったと思う。久しぶりに笑みが溢れた。
でも彼女は親にバレて連れてかれた。
私はそれがとんでもなく嫌だった。
最後のあがきとして、偶然もっていた道具袋の中にあるハサミを取り出し、思いっきり
莉音の親に向かって投げた。
でも、神は私に微笑まなかった。
当たらなかった。
彼女のお母さんはそれを拾い、私に投げた。
その時の目が────。
醜く、憎悪に呪われた、不気味な色を宿していた。
刺さった。
肩に。
痛い。痛い。痛い。
こんな……こんな……。
私はあの時、感じたんだ。
親なんて、殺してやる。
いらない。大っ嫌い。死んでしまえ。
子どもはひ弱だから逆らえないって?
ふざけないで。
せっかく、会えたのに。
莉音に、会えたのに────!
台無しにされた。
莉音と私の人生を、壊したあいつ。
だいだい、大っ嫌いっ!!!
でも、そんな感情より────。
莉音が少しでも、少しでも──。
────幸せになってほしい。
そんな気持ちの方が、遥かに上回った。
ねぇ、莉音。
元気にしてる?
虐められてない?
もう二度と、彼女と会える機会はないと思うけど────。
幸せになってね。
私は気づけば、涙を流していた。
「……い、……おい。」
はっと気がつく。
頬に、冷たい感触。
上から下に、"なにか" が流れて行くような。
「……泣いてもいいが、その辺にしとけ。」
優しく私を見つめて、目元の涙を拭ってくれる蒼音。
私、幸せ者だな。
ほんとに、幸せ者。
こんな優しい人と出会えて、本当に良かった。
ラッキーだ、本当に。
だから、この幸せな時間を────。
大切に、感じて行こうと思った。
行き先は、公園。
結構遠くだけど、大丈夫。
勇気を出して、この星が瞬く綺麗な夜空を────。
涙混じりの瞳で美しい景色を見上げる。
また、いつか。
会えますように────。
莉音、大好き。
そう言えば、SNSで出会ったな。
寧々っていう可愛い名前の子。
自分は愛されてないって、投稿してた。
私もそれに強く共感して、一緒に喋った。
楽しかったなぁ。
また、会えるといいけど。
飛び降りる。
ここは、二階。
無理かもしれない。
怪我するかもしれない 。
でも、二人なら。
いける。大丈夫。大丈夫だ。
深呼吸する。
飛ぶ。
もちろん、着地が成功するはずもなく。
膝を擦りむいて、血が出てしまった。
でも、普段のママからの暴力より全くもってマシだ。
「大丈夫か?」
手を差し伸べてくれる彼。
「うん。」
手を取る。
さすがは男の子。
完璧に着地してる。
「バレるかもしれない。早く行くぞ。」
手を繋いだまま、走る蒼音。
その背中が、とても頼もしい。
一人は、怖い。
でも、二人一緒なら、話は別。
昔、SNSに没頭したことがある。
Simejiというアプリ。
私と同じ事情の人がいた。
実際会えた。
当時同い年の小学5年生。
彼女も傷だらけで。
私のママは卑怯だから服で隠されてるところをいつも殴っていた。
学校の友達に見られるのが嫌だから夏でも長袖で登校してた。
熱中症になったけど、誰も助けてくれなかった。
そりゃそっか。
公立の先生は、優しくない。
差別や偏見。
私の周りは、そんな最低な大人ばっかだ。
もちろんママが助けてくれるはずもなく。
一人で頭から水をかけて体を冷めさせてた。
校舎裏だからバレなかった。
話は戻るけど、その女の子は莉音っていう子。
加賀美 莉音。
あの子は深い復讐心をもっていた。
SNSで会おうという約束をして、会えた。
運が良かったと思う。久しぶりに笑みが溢れた。
でも彼女は親にバレて連れてかれた。
私はそれがとんでもなく嫌だった。
最後のあがきとして、偶然もっていた道具袋の中にあるハサミを取り出し、思いっきり
莉音の親に向かって投げた。
でも、神は私に微笑まなかった。
当たらなかった。
彼女のお母さんはそれを拾い、私に投げた。
その時の目が────。
醜く、憎悪に呪われた、不気味な色を宿していた。
刺さった。
肩に。
痛い。痛い。痛い。
こんな……こんな……。
私はあの時、感じたんだ。
親なんて、殺してやる。
いらない。大っ嫌い。死んでしまえ。
子どもはひ弱だから逆らえないって?
ふざけないで。
せっかく、会えたのに。
莉音に、会えたのに────!
台無しにされた。
莉音と私の人生を、壊したあいつ。
だいだい、大っ嫌いっ!!!
でも、そんな感情より────。
莉音が少しでも、少しでも──。
────幸せになってほしい。
そんな気持ちの方が、遥かに上回った。
ねぇ、莉音。
元気にしてる?
虐められてない?
もう二度と、彼女と会える機会はないと思うけど────。
幸せになってね。
私は気づけば、涙を流していた。
「……い、……おい。」
はっと気がつく。
頬に、冷たい感触。
上から下に、"なにか" が流れて行くような。
「……泣いてもいいが、その辺にしとけ。」
優しく私を見つめて、目元の涙を拭ってくれる蒼音。
私、幸せ者だな。
ほんとに、幸せ者。
こんな優しい人と出会えて、本当に良かった。
ラッキーだ、本当に。
だから、この幸せな時間を────。
大切に、感じて行こうと思った。
行き先は、公園。
結構遠くだけど、大丈夫。
勇気を出して、この星が瞬く綺麗な夜空を────。
涙混じりの瞳で美しい景色を見上げる。
また、いつか。
会えますように────。
莉音、大好き。
そう言えば、SNSで出会ったな。
寧々っていう可愛い名前の子。
自分は愛されてないって、投稿してた。
私もそれに強く共感して、一緒に喋った。
楽しかったなぁ。
また、会えるといいけど。

