人生の意味と価値 ①

Side:琴音 蒼音 ( ことね あおと )


「ねぇ、蒼音。」


彼女が真っ直ぐ俺を見据える。


……本当に、綺麗な顔をしている。


「なんだ?」


俺は、彼女が今から言うことを察していた。


やっぱり同類は、通じ合うものだな。


「一緒に、家を出ない?」


こいつは────。


俺の、救世主だ。


まだ会ったばかりだが────。


「────ああ。」


俺たちは、深い信頼関係を築けている気がした。


お互い視線を合わせ、一緒に笑い合う。


もちろん恐怖はある。


────でもそれ以上に、嬉しみの方が勝った。


こいつとなら、


俺の人生を、変えられるかもしれない。


根拠はないけど、そんな気がした。