家のドアを開ける。
「……。」
ただいまなんて、言ったら殴られる。
でも、言わなくても殴られる。
親の気分によって、殴られる。
ほんと、自分勝手だ。
子どもだから非力だと思ってるんでしょ。
でも、あなたたちより、純粋だよ。
あなたたちより、醜くないよ。
普段なら、一直線に自分の部屋に向かう。
でも、ちらりと見えたリビングで。
ママと、ほかの知らない誰かがいた。
足が止まった。
声が聞こえた。
「私の娘、聞いたらどう思うんでしょうね。」
「きっと驚かれるんじゃないかな。」
「必ず喜びますよ。だってほら、こんなに美形さんなお兄ちゃんができますもの。」
え?
待って。どういうこと?
『こんなに美形さんなお兄ちゃんができますもの』?
新しい家族ができるってこと?
義兄……。
美形……。
いや、嬉しい……けど、こんな気持ち悪いママができたら嫌でしょ。
「あら、琉月。いるなら出てきなさい。」
いつものド低い声なんてどこへ行ったのか、
ママは高い声で私を呼ぶ。
リビングに足を踏み入れる。
多分、私だけが気づいていただろう。
────ママが私を見る目が、笑ってないことに。
「おお、娘さんも美人じゃないか。」
「そんなことないですよ。」
にこっと微笑むママ。
ムカつく。
死んじゃえ。
媚び売らないでよ。
気持ち悪い。
吐き気がする。
やめて。
ねぇ、誰かママの本性に気づいて。
こんな最低最悪な女、こいつしかいないから。
「……。」
私は男性二人に視線を向けた。
息を呑む。
まず、背の高い男性の方。
若い。かなり。
シワとか肌荒れとか全くない。
なんか釣り合ってなくない?
ママとその人。
ママが霞んで見える。
で、私の兄になる人らしき男子。
美形。国宝級と言っても過言じゃないと思う。
高い鼻、白い肌、イケメンな顔立ち。
ラッキー。目の保養だ。
この二人が眩しすぎて目を細める。
「私の娘、琴音 琉月 ( ことね るな )です。
琉月、挨拶しなさい。」
ママの言う通りにするのは不快。
でも後で蹴られるよりはマシ。
「……琴音 琉月です。よろしくお願いします。」
背の高い男性はにこっと笑ってくれた。
ほっ。
良かった。
男子の方は────。
「……。」
ガン無視だった。
スマホを見て、足組んで偉そうにしてる。
でもまあ、イケメンだから許してやらんことでもない。
そっちが無視するなら、今後私も君を無視するね。
心の中でにこっと宣戦布告する。
「……。」
ただいまなんて、言ったら殴られる。
でも、言わなくても殴られる。
親の気分によって、殴られる。
ほんと、自分勝手だ。
子どもだから非力だと思ってるんでしょ。
でも、あなたたちより、純粋だよ。
あなたたちより、醜くないよ。
普段なら、一直線に自分の部屋に向かう。
でも、ちらりと見えたリビングで。
ママと、ほかの知らない誰かがいた。
足が止まった。
声が聞こえた。
「私の娘、聞いたらどう思うんでしょうね。」
「きっと驚かれるんじゃないかな。」
「必ず喜びますよ。だってほら、こんなに美形さんなお兄ちゃんができますもの。」
え?
待って。どういうこと?
『こんなに美形さんなお兄ちゃんができますもの』?
新しい家族ができるってこと?
義兄……。
美形……。
いや、嬉しい……けど、こんな気持ち悪いママができたら嫌でしょ。
「あら、琉月。いるなら出てきなさい。」
いつものド低い声なんてどこへ行ったのか、
ママは高い声で私を呼ぶ。
リビングに足を踏み入れる。
多分、私だけが気づいていただろう。
────ママが私を見る目が、笑ってないことに。
「おお、娘さんも美人じゃないか。」
「そんなことないですよ。」
にこっと微笑むママ。
ムカつく。
死んじゃえ。
媚び売らないでよ。
気持ち悪い。
吐き気がする。
やめて。
ねぇ、誰かママの本性に気づいて。
こんな最低最悪な女、こいつしかいないから。
「……。」
私は男性二人に視線を向けた。
息を呑む。
まず、背の高い男性の方。
若い。かなり。
シワとか肌荒れとか全くない。
なんか釣り合ってなくない?
ママとその人。
ママが霞んで見える。
で、私の兄になる人らしき男子。
美形。国宝級と言っても過言じゃないと思う。
高い鼻、白い肌、イケメンな顔立ち。
ラッキー。目の保養だ。
この二人が眩しすぎて目を細める。
「私の娘、琴音 琉月 ( ことね るな )です。
琉月、挨拶しなさい。」
ママの言う通りにするのは不快。
でも後で蹴られるよりはマシ。
「……琴音 琉月です。よろしくお願いします。」
背の高い男性はにこっと笑ってくれた。
ほっ。
良かった。
男子の方は────。
「……。」
ガン無視だった。
スマホを見て、足組んで偉そうにしてる。
でもまあ、イケメンだから許してやらんことでもない。
そっちが無視するなら、今後私も君を無視するね。
心の中でにこっと宣戦布告する。

