人生の意味と価値 ①

中学3年生の下校。


みんなきっとタピオカとかクレープとか食べて帰るんでしょ?


笑顔で、何も苦労しないで。


生きて、生きて、生きて。


私は家に向かう足取りさえも、重く感じる。


死にたい。


でも、死ぬのは怖い。


逃げたい。


でも、逃げれない。


誰か助けて。


誰も手を差し伸べてくれない。


私を救ってくれる人なんて、周りにいない。


みんな幸せ。


私だけ不幸。


嫌い。嫌い。嫌い。


みんな、消えちゃえ。


今は夏。


夜だって、肌寒くないと思う。


だから。


私は今日、


────家出する。


ママはお金を渡してくれない。


別に本格的な家出じゃなくてもいい。


ただただ、親から離れたい。


昨年、ママとパパが離婚した。


ママは私を育てることになった。


パパもママも暴力振ってくるから、別にどっちが私を引き取っても変わらない。


復讐したい。


これ以上ないって程に。


でもいざという時、私はあらがえない。


助けて、って叫べない。


喉が止まる。


体が固まる。


動けない。動けない。動けない。


『助けて。』


そう言いたいのに、声が出ない。


子供を助ける団体とかあるみたいだけど、どうせ親にバレていつもより100倍殴られる。


リスクが高い。


無理だ。


そんな勇気は、私にはない。


あと、10分。


17時までに帰らないと、殺される。


殺されたくない。


親なんかに。


私は走る。


やっぱり、無理だ。無理だよ。


帰ろう。


私はまた、


────諦観に満ちた目で踵を引き返した。