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悪霊が憤怒の顔で襲いかかってくる。
かつて追跡者によって命を奪われた落武者の霊だ。
『長い間、石の力で封じ込めていたが、石が割れて封印が解かれてしまった』という。
お父さんの会社に舞い込んできたのは、再封印の依頼。
けれど、お父さんは中途半端な封印ではなく、きっちりとあの世に送るつもり。
お父さんは攻撃を刀で受け止めながら、悪霊を私から遠ざけるように誘導していく。
さらには、隙をついて悪霊の右腕、左腕、右足……と神札を貼っていく。
(お父さん、シゴデキなんだけど⁉︎)
悪霊の注意は、完全にお父さんに集中する。
私のことは意識の外。
(今なら……)
悪霊から視線はハズさずに、私はオオカムヅミに祈る。
そうして、神楽舞を踊る。
(オオカムヅミ様、どうか力を貸してください)



