くわばらくわばら! 私のバディは優しくない

(『ホールケーキでもなんでも買ってやる』って言ったのは蒼麻のほうなのに……)


私が手に提げているケーキ箱の中には、レアチーズケーキとモンブランが入っている。

この2種類が、蒼麻の好きなケーキなのだとか。


(そういえば、3カ月間バディを組んできたのに、私は蒼麻の好きなケーキすら知らなかったんだなあ)


蒼麻はあれから病院に搬送された。

目下、入院中。


『蒼麻のお見舞いに行きたい』と言った私に、お父さんはお小遣いをくれた。


──これでケーキでも買っていってあげてほしい。


「失礼しまーす」


お見舞いのケーキとともに、病室に入る。


「調子はどう?」

「やることがなさ過ぎて、退屈しています」


よかった。

思いのほか、元気そうだ。