(今度こそ終わったんだ)
膝の力が抜けそうになった。
けれど、ぐっと踏ん張って堪える。
「ふう」
安堵のため息を吐いたときだった。
──ドサッ。
鈍い音がした。
振り向くと、蒼麻が倒れていた。
「ちょっ、大丈夫⁉︎」
蒼麻は答えない。
代わりに、はるか遠くから声が聞こえてくる。
「おーい、状況はどうなってるーー?」
(応援だ!)
「蒼麻、起きて。応援が来てくれたよ」
頬をペチペチと叩いてみる。
なのに、蒼麻は目を開けないし、返事もしない。
恐怖が全身を駆け巡る。
「救急車を! 救急車を呼んでくださーい‼︎」
私はありったけの力を込めて叫んだ。



