「それでも危ないよ」
「光音は、離れたところから見ていろ。もしも俺が魔の気を祓えるチャンスがあれば、そのときだけ近くに来い」
「そんなの……」
(私要らなくない? 私がいなくたっていいじゃない)
そう思ったけれど、口には出さない。
私がどれだけ役立たずでも、必ず私を連れていくと決めている蒼麻に、それを言ってはいけない。
それと、蒼麻をひとりで行かせるようなマネはしたくないと思った。
(ペア解消を望んでおいて、おかしいんだけど……)
でもそれは、蒼麻にはもっと優秀な退魔師とバディを組んでほしかったから。
ソロで危険な仕事に行かせるためではない。
ひとりで行かせたら、たぶん私は一生後悔する。
(何もできなくても、一緒にいよう)
「身を清めてくる‼︎」
裏庭の滝に向かった。



