「申し訳ありませんが、緊急の呼び出しがありまして、僕らは先に失礼します。会計は済ませておきますので、おふたりはゆっくりしていってくださいね」
「残念ですが、仕方ないです。がんばってください」
「光音もがんばって。また明日ね」
(応援されても……)
唖然としてしまう。
たった今パフェが来たばかり。
まだひと口だって食べていない。
(食べずにお金だけ払って帰る??)
もったいないお化けが出てきそう。
(そのときは絶対に退魔なんてしないんだから!)
蒼麻は席に置いてあった私の通学バッグを持ち上げる。
「行きますよ。立ってください」
「私のパフェが……」
蒼麻は、パフェの天辺に刺さったクッキーをひょいっと摘むと、光の速さで私の口に突っ込む。
「むぐっ」
「終わったら、ホールケーキでもなんでも買ってやる。急げ!」
手を引かれて、強引に連れ出された。



