「俺とのペアを『辞めたい』んだって?」
蒼麻との退魔ペアを解消させてくれないのなら、蒼麻に話してほしくなかった。
(お父さん、ヒドいよ)
「何が不満だった? やっぱり俺じゃ頼りない?」
「ええっ⁉︎」
「危険な目には遭わせないようにしてたつもりなんだけどなあ。でも、不安を感じる場面はあったってことだよな?」
(な、何か明後日な方向から来た‼︎)
黙ったままでいると、小さくため息を吐かれた。
「コーヒー取ってくる」
そう言って、蒼麻は席を立ち、ドリンクバーのコーナーへ向かう。
(いっそのこと、このまま戻ってこないでほしい)
さっきから奈々子と亜里沙は、こっちをチラチラ見ていた。
私だけになると、ついに手を振ってきた。
そんな気分ではないけれど、私も振り返す。
(いいな、楽しそうで。今のうちに、私もあっちに逃げちゃいたい)



