蒼麻がパネルを戻して、こっちを見る。
「社長から聞いた」
(でしょうね)
──ええっ⁉︎ まだ3カ月じゃないか。そんなすぐに成果が出るものじゃないよ。少し焦り過ぎじゃないか?
あの日、お父さんに『バイトを辞めさせてほしい』とお願いした。
しかし、聞き入れてもらえなかった。
『退魔のバイトを辞めるだけで、神社のほうは続けてもいいから』と交渉もしたけれど、ダメだった。
『神社のほう』というのは、お父さんの実家の神社で神事をおこなうときに、私も巫女として借り出されることがあるのだ。
鉾先鈴をもって舞を踊り、奉納する。
──慣れない高校生活との両立に、疲れたのかもな。よし、1週間くらい退魔の仕事は休みなさい。その間は、学校生活に専念したらいいよ。
今日がその1週間の最終日。
まだ休養日のはず。
(なのに、蒼麻が会いに来るなんて!)



