踵を返して、逃げる準備をする。 と、後ろ襟を掴まれてしまった。 「ぐえっ!」 「おおっと、悪いっ! でも、バイト代なら俺が出す。今チョコレートパフェって言ってたか? 奢るから、食べてる間だけは俺と話をしてくれ」 「何でそこまで……?」 「お友達もぜひ一緒に。待たせてしまうお詫びに奢りますよ」 「ちょっ、何勝手に、」 「行きます、行きます」 「ありがとうございまーす」 抗議の声は3人によってはね返される。 完璧なまでの防御。 私の意思は、まんまとムシされてしまったのだった。