くわばらくわばら! 私のバディは優しくない


(えっ⁉︎)


私はショックで固まる。


(どうして? メッセージも鬼電もなかったのに……)


門柱の陰に蒼麻が立っていたのだ。

今日は車ではないようだ。


「少しだけ話をさせてほしいと思ったのですが……」


蒼麻は少し困ったように、奈々子と亜里沙のほうを見やる。


「大事な話なんですよね? いいですよ」

「少しなら、ここで待ってますから」


ふたりは、大人ぶった顔をする。

そうして、『ほら、ほら』と私の背中を押した。


「ええっ、嫌だよー」


けれど、1対2では勝てるはずもなく。

あっさりと蒼麻に差し出されてしまう。


「私は話すことなんてないもん」

「そんなことを仰らず、少しだけお時間をください」

「バイトの時間でもないのに嫌っ!」