感心して損をした。
「光音も3号になる?」
「絶対ならない!」
放課後に緊急連絡が来ないと分かっている解放感。
このくだらない会話すらも最高に楽しい。
これから場所をファミレスに移して、いよいよ本番スタートだ。
今日は喋り倒す所存!
「先週ふたりで行ったときは、季節限定の桃スイーツがおいしかったよ」
「うん、うん。私たち、どっちもパフェにしたんだけど、桃がいっぱい入ってて最高だった! オススメだよ」
「ううう……」
(桃……はしばらく要らないかも)
「どうしたの? 光音、もしかして桃アレルギーとか?」
「ううん、そうじゃないけど。今日は気分じゃないっていうか……あっ、チョコレートパフェが食べたいかも!」
「まあ、うん。いいんじゃない?」
「王道は間違いないと思うよ」
私のテンションの変化に違和感をもったはず。
なのに、ふたりは触れないでくれた。
いよいよ正門を通り抜ける──



