一風変わったヤンキー君と忠誠を誓った私のchange the world

「よろしくっ」



「あぁ」


なんとなく答えた。どうせ新学期はじまったらいずれ挨拶も交わさない関係に身を投じるだろう、


そう思い、無難に返した。



転校生が紹介された後、隣の女の様子がおかしくなったのは。






「ねえ」


隣からはっきりと聞こえた発声音。


「なんだ」


「同じクラスになったんだし、仲良くしよう?」


あ?なんか言ったか?聞き間違いか?



「……」


「聞こえなかった?復唱するよ、仲良くしよう、友達になりましょう?」



はじめての現象に焦りがジワジワきた。足を下ろし前屈みになる。奴の願望を聞き入れる。





「え、マジで言ってんの」


正気だとしたらこいつの意思はかなりなもんだ。何気なく耳が赤くなるのを感じた。




「もしかして……照れてる?」



何が何にだ。俺が?お前に?会ったばかりの美少女に照れる条件……いや、あるかもな。



「照れてねぇし」



この間がくすぐったい。どう形容しようか、具体的に考え出すとキリがない。



「友達に……なりたいなんて、言い出したのはお前くらいだ」


返ってくる言葉に期待。


「宜しく」



言い損ないそうで自分が面食らったら悪いから一応忠告。




「あ、あと、友達第一号はお前くらいだ。一生のなかで」



緊張気味に言った。まどろっこしかったかも。



「うん、それが?」



彼女の発言は頭からお尻まで把握したような言い分だった。故に反応に驚いてしまった。




「変なやつ……」





ポツリと零した言葉だった。まさか俺が世界の難事件解決を巡る解決に及ぶことになるなんて思っても居なかった。