大学2年生になって、忙しくなってきた。
授業も多いし、バイトもある。
課題も多くて、なかなかひなちと関われる時間が減っていった。
そんな生活に疲れ果てたひなちは、大学を中退し、サンサンを抱き締めて、家に引きこもるようになった。
たまにある時間のある日に、
「ひなち、少し散歩しに行こ?買い物がてら」
と言うも、首を横に振って、俯くだけだった。
ずっとサンサンと喋っている生活。
「サンサンおはよう」
《おはようひなち!》
「今日もサンサン元気だね、よく寝れた?」
《今日のサンサン、すごく元気!》
と、こんな調子。
「サンサンと一緒でいいから、ほら、外ちょっと出よ?」
「行かない」
日に日に、ひなちは僕から心の距離が離れていくようになった気がした。
忙しくなったのが悪いのは分かってる。
「ごめんね、構ってあげられなくて」
そう言うしかなかった。
でもひなちは、僕のこと気にしてる感じは無かった。



