中は、大小それぞれのサンサンが沢山いる。
抱き締めやすそうなサンサンのぬいぐるみを抱き締めながら、布団を被ってベッドに横になっていた。
「大丈夫…?ひなち」
《ボクと喋るひなちっておかしいのかな》
「おかしくないよ」
《でもこないだみたいに揶揄う人達だっているんだよ。だったらボクは話さない方がいいのかな?》
「そしたら、ひなちはきっと壊れるよ。サンサンが、ひなちの1番の心の支えなんだから」
《君はボクを差し置いて1番になりたいんじゃないの》
「そりゃなりたいけど、ひなちの安心が1番だから」
《そっか》
サンサンは静かになった。
ひなちはサンサンを置いて、ベッドに座った。
「横、座っていい?」
「うん」
リュックを置いて隣に座った。
「風邪引いたりしてなくて良かった」
「…うん」
「ひなちはひなちのままでいいんだよ。サンサンと話したかったら話せばいい。それでスッキリするなら、いくらでもサンサンにでも僕にでも」
「うん」
弱々しい、うん、につい抱き締めたくなった。
優しく抱き締めた。
そして、軽くキスしてみた。
拒絶はしてこなかった。



