Sugar tears


面白くなくなったのか、男女はいなくなった。

ひなちは、震えていた。


「帰る」


僕の手を振り払って、家路についてしまった。

あんな奴らがいなかったら、もっと一緒にいられたのに。


「また明日ね」


それに返してはくれなかった。


翌日、ひなちは来なかった。

次の日も、ひなちは来なかった。

また次の日も、ひなちは来ない。

そして音信不通。

さすがに心配になった僕は、先生から住所を聞き出してひなちの家に向かった。


ピンポンを押すと、


「どちら様?」

「陽子ちゃんとお付き合いしてます、翔佑です。心配で、参りました」

「あら、わざわざありがとう。出てくるか分からないけど、入って入って」


お母さんらしき人がドアを開けてくれた。


「お邪魔します」

「陽子呼んでくるわね」

「あ、はい」


リビングで待っていると、お母さんは


「上来てって」

「部屋ですか?」

「部屋から出たくないみたい」

「分かりました」


2階に上がり、ひなちの部屋をノックする。

反応は無いけど、入っていいという許可は得てるから大丈夫だよね…?

恐る恐るドアを開ける。