年明けの学校、ひなちに会う。
あけおめの連絡が来なくて、少しぷんすかしてる。
「ひなち?なんであけおめしてくれなかったの?」
「そういう文化無いし…」
「ふぅん」
相変わらずサンサンを手にして、俯いている。
僕彼氏なんだよね?
「サンサン、僕ってひなちの彼氏なんだよね?」
《ボクは認めてない!ボクがひなちの1番じゃないと嫌だよ》
「1番だと言われましても…僕彼氏ですので…」
《彼氏なのは百歩譲って許すよ。でもね、1番心開いてくれてるのはボクなんだから!》
そう言って、ひなちはサンサンを抱き締めて机に伏せてしまった。
湊の元へ行ってみた。
「湊、ひなちと付き合うことになった」
「…あっそう。上手くいってるようには見えないけど?」
「いや…今はね?」
「…ストレス与えるな、って言ったよな?」
「まあ…」
「あいつのサンサン依存は、ストレスと自閉症の特性だ。見てらんねぇんだよ。お前にサンサンで話してるの。一種の拒絶だぞ」
拒絶…。
「でも悪い拒絶じゃない。好き故の拒絶だろうな」
「どういう…」
「自分で考えろ」
チャイムが鳴って、慌てて席に着く。



