「あ、あの…、痛いんですけど」 暴力を振るわれる覚悟で言うと、意外にパッと離してくれた。 「…ありがとうございます…」 ってなんで私がお礼を言わなきゃいけないの! 連れ去られた側なのに! 「昨日のことですよね…。誰にも言わないので…戻っていいですか」 誰にも言わないのはまあ、嘘。 未桜には言わなきゃ心配するし、何かあれば警察か学校にも…! と身構えていた。 「…絆創膏」 はい? 急にそんなことを言いだすかと思えば、私に一歩近づいた。 …これ以上近づかれると顔が…っ。