いつか交わした約束

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日常はいつも面白くない。特に何もなく、普通に過ぎていくだけ。意味もなくただ過ぎていくのに少しだけ焦りを感じることもあるのも中学生にはよくあることだ。

「ったく、桐島ぁーお前ってやつはほんとに、、、」

2月にしては暖かすぎるある日の午後の数学の授業。

瞬次はいつものように堂々と頭を伏せて寝ていると、クラスメイトである桐島友也が呆れられたように教師に注意されていた。その声で順次は目を覚ます。

「はぁー?俺何もしとらんけど?」

桐島のよく通る声が瞬次の寝ぼけた脳を刺激する。

霧島は真っ暗な髪をセンターわけにし、真っ黒な瞳を持ったいわゆるイケメンだ。バスケ部所属で、少女漫画に出てくるよう。風青もかなりのイケメンだが、風青を可愛い系だとすると、桐島はそれとは別のクールなイケメンだ。

だが、性格は。

「わかっとっとか、お前」

「やけん、何がだよっての」

「桐島、後で職員室に来い」

「えーめんどくせー」

「課題倍増すっぞ」

「はぁ?頭どーかしとるちゃね?」

教師は諦めたようにチョークを持った。