Bond of the race〜父と僕との絆〜



そして、ウィルド・ゲームは終わった。

「で、お前は?何者だ?」団長はボクを見て言う。


「ユリウス・リーデンハイヤー。発明家の息子です。」

「そうか、発明家の息子。…お前オレがビシビシ鍛えてやる。オレの弟子になれ。」ボクに指差しながら、楽しそうに言う。


団長は、ボクを連れてった。
あの領主さまときたらペコペコ頭を下げて、ボクを直ぐさま差し出したのだった。


ボクはカサンドラの寮へ入れられた。

「あの、ボクここで何をすれば……?」

「お前を魔竜騎士見習い(雑用)に進めてやる。給料はまぁ、そこそこだ。ブラシとバケツ用意したから、オレのドラゴン洗ってやってくれ。」

「分かりました!」





ボクはバケツにブラシと水を入れ、竜舎(ドラゴンの所)へやって来た。

「これが団長のドラゴン……!」グレーの鱗のドラゴン。

「確かドラゴンにも位があるって父さんの本に書いてあったな。上から黒・白・紫・青・紅・黄色・グレー。って事は、1番下の位か…。団長のドラゴンだからってもっと位高いドラゴン持ってるのかと思ってたけど、期待し過ぎか……。」

ドラゴンの身体を洗おうとした、その時!

「∑ギャオーッ!!!」ドラゴンはボクを襲おうとした!

「ひっ!;」(死ぬっ…!;)

と思ったその時!

団長がボクの前に立ちはだかってくれて、ガリッ!

っと、ドラゴンは団長の顔を傷つけた。

「どーどーどー。落ち着けウィル。悪かったな、驚かせて。」

「いえ、大丈夫です…。」

「お前に言ったんじゃねー!オレはコイツに言ったんだ、お前はコイツを自分より下に見た。確かにドラゴンには位がある。だがそれはコイツらの中での位だ。尊敬し、敬意を払う為の識別だ。」

「それに、……。」団長はドラゴンに目をやる。

「?………」ボクも団長の目線の方を向く。

「金……眼!;」

「そうだ。金眼のドラゴンはな、気ぐらいが高く、凶暴性も強い、何より自分を軽視する者には、容赦しねぇ。」

「グレーと言えど…金眼は、7聖ドラゴン(黒・白・紫・青・紅・黄色・グレー)の中でもトップ5に入る別格のドラゴンっつー事だ。眼の色は金・銀・紅・藍色・緑。金眼のドラゴンは、またの名を王族ドラゴン。」

「王族ドラゴン………焦;」ボクはここで学ぶ事が多いと感じた。





その日の夜。ボクは父さんに手紙をつづった。

(父さん、ボクはここで様々な事を学んで、皆の役に立てる様に立派になって帰って来るね!)…と。