「えいっ!」ユリウスはホウキに乗って、子供達の守備を華麗にかわしながら、ボールを高いところのゴールへと投げ入れる。
それを3戦くらいしていた時、村に来ていて、影で見ていた領主さまが、こう言った。
「キミ、本当にウィルド・ゲームに参加しないかい?」
『領主さまだ…』子供達はボソボソ言う。
領主さまはこの村では偉い存在、断ったりしたら、
何をされるか分からなかった。
(……どーしよ、)
すると、父さんがやって来ていてこう言った。
「すみません、ウチの息子が。街へ行っても、領主さまの期待には到底添えないと思いますが。」
「私の誘いを断るのかね?」
「……はい。」
「そうか、…では、この村の子供達は魔竜騎士になれない様に手配しとくとしよう。」
「そんな!;」
「なんでだよ!」子供達は怒った。
「なりたくないのだろう?魔竜騎士になれば、裕福な暮らしも夢では無いのに。」
「……ボク、、ボクやります…。」
「ユリウス…!;」
「そうかそうか、やはり、なりたいだろう?魔竜騎士に。」領主さまは機嫌が戻る。
「安心しろ、この子は私が世話してやるから。」
「ですが……!;」
「大丈夫だよ!父さん!ボク、領主さまの元で、魔竜騎士になって、また戻ってくるから♪」
父さんは分かってくれた。ボクが拒めば、村の子供達の将来を潰す事になると。
ボクがやれる事は、父さんや村の子供達の為に街へ行く事だって。
そして、仕送りして少しでも皆んなが裕福になれればそれで。
(それで……いいんだ!)
