「まず何から話そうか、
…昔、このカサンドラ王国には病弱で、ほとんどを城の中で過ごしていた、王子がいた。
私は、昔その王子の従者だった。孤児で死にかけてるのを助けてもらった。
ある日その王子が言った。
「ボクを連れて逃げてくれないか?このままここで死ぬのは嫌だ。グレイ、お願いだ…。」
私は真夜中に城から王子を連れ出した。
必死に走ったが、
王子を追いかけて来る者はいなかった。
それから遠い外れの村にやって来たが、王子を探す者さえいなかった。
何故だ?と私は思った。
後から分かったのが、王妃は身ごもっていたからだ。
王子は捨てられた、という事だ。
病弱な王子は要らない、と。
その王子の名がアレクサンダー、君のお父さんだよ。」
「アレクサンダー…。でも、同じ名前だっただけでは?」
「王族の名前は勝手に使用してはいけない。なにより……君の顔、、お父さんにそっくりだ。」
「!……そう、ですか。泣」
父さんは王族だった、そしてその血はボクから、娘のリナへと受け継がれているのか…。
