付き合ってて、今こんなに近くにいるのに、これくらいで喜ぶのはたぶん私くらい。
「あははっ」
女の子の笑う声に星宮くんから目を離す。
私くらいの年の可愛い女の子が、男の子と手を繋いで笑い合いながら横を通り過ぎて行った。
「あの時の涼太、すっごい笑えた!」
「マジで未桜…もういいだろ…」
美男美女カップルだぁ……名前で呼び合ってた。
いいな。
私も、星宮くんと名前で呼び合って手繋ぎたい。
私は星宮くんの手、触れたことすらないのに。
「‥‥‥さっきからジロジロ…何ですか」
あっ、また私、星宮くんのこと見てたんだ!
今度は意識してなかった…。

