瞬時に目を伏せたジークは、漆黒のドレスのオデットが魔王に連れ攫われる姿を見ました。
(オデット!)
一人オデットの元に向かおうとしたジークを、目を手で押さえ苦しむ、王妃の声が聞こえます。
「ジークどこに行くのです」
その声に振り返ると、会場全体は先ほどの落雷の光に皆、視界がぼやけているようで、動ける状態ではありませんでした。
兵士達も手を床に付き、槍や剣も、握ることもできない状態でした。
「母上。ジークは姫を助けに参ります。どうか、ここでお待ちください」
それを聞いたオニキスは、テーブルの下にいたことにより、落雷の光から逃れた一人の男性を、の服を、銜え引き摺り出していました。
「ベンノ、君は無事だったのか」
ジークの声に、ベンノはまだ恐怖に震えながらも、盾のように抱えた銀のお盆の陰から少しだけ照れくさそうに笑っていました。
「……やっぱり、僕も行かなきゃダメだよね。君を一人で、あんな化け物のところへ行かせられないから」
無謀な運命に加わると告げた友の言葉に、ジークの口元にわずかな、けれど確かな信頼の笑みが漏れていました。
そして、もう一人。オニキスも、ジークと共に向かう意志を向けているようです。
ふと、オニキスの足元、漆黒のドレスのオデットがいた床には、銀色に輝く小さな光を見つけます。
(オデット!)
一人オデットの元に向かおうとしたジークを、目を手で押さえ苦しむ、王妃の声が聞こえます。
「ジークどこに行くのです」
その声に振り返ると、会場全体は先ほどの落雷の光に皆、視界がぼやけているようで、動ける状態ではありませんでした。
兵士達も手を床に付き、槍や剣も、握ることもできない状態でした。
「母上。ジークは姫を助けに参ります。どうか、ここでお待ちください」
それを聞いたオニキスは、テーブルの下にいたことにより、落雷の光から逃れた一人の男性を、の服を、銜え引き摺り出していました。
「ベンノ、君は無事だったのか」
ジークの声に、ベンノはまだ恐怖に震えながらも、盾のように抱えた銀のお盆の陰から少しだけ照れくさそうに笑っていました。
「……やっぱり、僕も行かなきゃダメだよね。君を一人で、あんな化け物のところへ行かせられないから」
無謀な運命に加わると告げた友の言葉に、ジークの口元にわずかな、けれど確かな信頼の笑みが漏れていました。
そして、もう一人。オニキスも、ジークと共に向かう意志を向けているようです。
ふと、オニキスの足元、漆黒のドレスのオデットがいた床には、銀色に輝く小さな光を見つけます。



