「そろそろ行こっか」日向君の声で席を立って、レジに向かう。 提示された金額を見て、びっくりした。これをおごってもらうの、すっごく申し訳ない。 次は絶対に財布を忘れないようにしよう。 あれ、そういえば、今日、死ぬつもりで家を出たんだよね。それなのに私、もう次のこととか考えてる。 店から出るときは、踏み石なんか気にせずに歩いた。踏み石も芝生も両方踏んでいたけれど、もう、気にしない。今一番気にしないといけないのは、目の前のこの人だと思うから。