思っていたのの倍ぐらい優しい声に驚いて、顔を見上げてしまう。 「俺は、えらいと思うよ。つらいところから、ちゃんと逃げれてて。それに高校なんてさ、行っても行かなくてもいいとこだよ。中卒で幸せになった人も、大学まで行ったのに不平不満だらけのひとも、多分いっぱいいるから」 「えらい」のところで撫でられた頭に一瞬理解が追い付かなかった。前撫でられた時もびっくりしたけれど、今度は単純にうれしい。 思っていたよりも、私は彼女思考になってしまってるみたいだ。