あの曲みたいな恋だった。



これからも僕はずっと
この想いを抱えたまま
君の恋を見守っていく


* * * * * *


バイトを終えて一人暮らしのマンションに辿り着いたのは23時を過ぎた頃だった。


疲れた体を引きずるように部屋に入り、そのままベッドに倒れこむ。


シャワーも食事も、面倒くさい。もうこのまま眠りたい。


そのまま意識を手放しかけた時、鞄の中に入れていたスマホが唸る音が聞こえた。


反射的に起き上がり、鞄の中のスマホを取り出す。
画面に表示されていた名前は、予想通りの人物だった。


真帆(まほ)?」


「………(みなと)……」


耳元で聞こえてきたのは、弱々しく掠れた声。


「どうしたんだよ」


「私、やっぱりもう(れん)とは無理かも」


「⋯⋯え?」


その一言で一気に眠気が吹き飛んだ。


無理って、別れるってことか?


「真帆、今どこにいる?」


「…⋯自分の部屋」


「わかった。今から行くから待ってて」