奇跡。

私は昔から、承認要求が強かった。


いつも誰かに認めてもらいたかった。


きっかけは、家庭環境かもしれない。


トラウマがある。


それは小学6年生の時。


テストを見せた。


85点。


我ながら良い出来だと思った。


だから自信満々にお母さんに見せた。


でも返ってきたのは。


「……低くないかしら。」


落胆のため息だった。


私はこのママの声は錯覚だと感じた。


自信があったのに。


ああ、私が悪いんだ。


もっと、頑張らなきゃ。


認めてもらわなきゃ。


じゃないと私は、生きていけない。


努力しなくても居られる場所が、


────ほしい。


私には、姉妹がいる。


お姉ちゃん。


なんでもできる、自慢のお姉ちゃん。


尊敬も、敬意も示していた。


お母さんも、そんなお姉ちゃんが大好きだった。


「ほんとすごいわ。さすが自慢の娘ね。」


ねぇ。


なんでお姉ちゃんに対してはそんな期待の眼差しを向けるの?


私を見て。


「……もう少し頑張れるわよね?お姉ちゃんはあんなにできるんだから。」


ねぇ。


なんでいっつもお姉ちゃんと私を比べるの?


ちゃんと私自身を見て。


認めて。


お願い。


認めてほしい。肯定してほしい。


好きって、言って……?


それだけで、私は満たされるから。


簡単に捨てないで。


こんな気持ちを、親友に打ち解けたことがある。


「はぁ?バッカじゃないの?依存症とか無理。」


あははっ、って。


私の感情を、


──ノリで済まされた。


依存症という、そんな簡単な単語で済まされた。


私の気持ちを知らないくせに。


ねぇ。


愛してよっ……