(……変じゃないよね)
電車の窓に映る自分を確認して前髪を直す。
今日は、悠太郎くんと付き合って初めてのデート。
緊張して朝ごはんの味も分からなかった。
駅に着くと、悠太郎くんがいる。
(……かっこいい)
スマホを見ていた顔を上げて、こっちを見る。
ふわっと笑って手を振るこの人が私の彼氏だなんて、未だに信じられない。
「紬ちゃん」
悠太郎くんが駆け寄ってくる。
「ごめん、お待たせ」
「待ってないよ、今来た」
……嘘、絶対待ってた。
「水族館行くのとか何年ぶりだろ」
「ほんと?私は東京来てからいくつか行った」
「そうなんだ!水族館好きなんだね、紬ちゃんの好きなとこ一緒に行けて嬉しい」
本当に嬉しそうな顔をする悠太郎くんが愛おしい。
え、愛おしいってこういう気持ちなんだ。
水族館に着くと思ったより大きい。
「ね、イルカショー15時からあるよ」
パンフレットを見ながら悠太郎くんに言うと
「じゃあ計画的に回らないと」
と真剣に返してくるから笑ってしまう。
「この魚かわいい」「こっちに変なのいるよ」
順番に水槽を見ていると、あっという間に時間が経つ。
「時間だよ、イルカショー行こ」
ちゃんと覚えててくれて嬉しい。
水がかかると書いてある場所は避けたのに、水しぶきが飛んでくる。
「大丈夫?」 悠太郎くんがハンカチを取り出して拭いてくれる。
自分だって濡れてるじゃん、と拭いてあげる。
なんだかおかしくて二人で笑う。
「体冷えたね、温かいもの飲もうか」
カフェテリアで一休みする。
体が温まってきたのでコートの前を開けると
「え、ちょっと待って」
悠太郎くんがコートを脱ぐ。
「ねえ、服おそろいなんだけど」
悠太郎くんが、私が着ているのとそっくりのグレーのニットを着ていた。
「……え?」
「打ち合わせしてないのに被ることってある?」
「ねえ、真似しないで」
「真似してないよ、そっちが真似したんでしょ」
「私、真似してないもん」
「じゃあ運命だ」
サラッと言われて、何も言えなくなる。
初めてのデートは、ペアルックになった。
電車の窓に映る自分を確認して前髪を直す。
今日は、悠太郎くんと付き合って初めてのデート。
緊張して朝ごはんの味も分からなかった。
駅に着くと、悠太郎くんがいる。
(……かっこいい)
スマホを見ていた顔を上げて、こっちを見る。
ふわっと笑って手を振るこの人が私の彼氏だなんて、未だに信じられない。
「紬ちゃん」
悠太郎くんが駆け寄ってくる。
「ごめん、お待たせ」
「待ってないよ、今来た」
……嘘、絶対待ってた。
「水族館行くのとか何年ぶりだろ」
「ほんと?私は東京来てからいくつか行った」
「そうなんだ!水族館好きなんだね、紬ちゃんの好きなとこ一緒に行けて嬉しい」
本当に嬉しそうな顔をする悠太郎くんが愛おしい。
え、愛おしいってこういう気持ちなんだ。
水族館に着くと思ったより大きい。
「ね、イルカショー15時からあるよ」
パンフレットを見ながら悠太郎くんに言うと
「じゃあ計画的に回らないと」
と真剣に返してくるから笑ってしまう。
「この魚かわいい」「こっちに変なのいるよ」
順番に水槽を見ていると、あっという間に時間が経つ。
「時間だよ、イルカショー行こ」
ちゃんと覚えててくれて嬉しい。
水がかかると書いてある場所は避けたのに、水しぶきが飛んでくる。
「大丈夫?」 悠太郎くんがハンカチを取り出して拭いてくれる。
自分だって濡れてるじゃん、と拭いてあげる。
なんだかおかしくて二人で笑う。
「体冷えたね、温かいもの飲もうか」
カフェテリアで一休みする。
体が温まってきたのでコートの前を開けると
「え、ちょっと待って」
悠太郎くんがコートを脱ぐ。
「ねえ、服おそろいなんだけど」
悠太郎くんが、私が着ているのとそっくりのグレーのニットを着ていた。
「……え?」
「打ち合わせしてないのに被ることってある?」
「ねえ、真似しないで」
「真似してないよ、そっちが真似したんでしょ」
「私、真似してないもん」
「じゃあ運命だ」
サラッと言われて、何も言えなくなる。
初めてのデートは、ペアルックになった。


