好きになった人は、みんなのアイドルで 2

ーー悠太郎サイド

「……昨日、言ってきた」
「おう」
「どうだった?」

「……付き合った」

「やったじゃん!」「まじおめでとう!」
拓海(たくみ)と蓮(れん)が立ち上がってガッツポーズする。

「うん……付き合っちゃった」
「ちゃった、ってなに。嬉しくないの?」
「いや、これで良かったんだよなって」
「……なんで?」
「俺、アイドルになるから。紬ちゃんのこと、これから苦しめちゃうのかなって」
「悠太郎、先のことは先のこと。今を楽しめ!」
「……うん」

俺は本気でアイドルになりたい。
また、チャンスが巡ってきたら絶対に掴み取りたい。
その時に、紬ちゃんは隣にいてくれるかな。

考えても仕方ないけど、また別の不安が生まれた。