図書室の秘密

「まるで恋愛体質ゼローーって感じだね!遼太郎!」


「そうだな。まずは関係構築からいくとするか……」


2人して目をキラキラさせ何が始まるのーー!?


机の下にフッと視線を逸らし
本を大切そうに持ち上げる。


「宮沢賢治に司馬遼太郎の本……。
これお前好みの本か?」


「戦時中じゃないんだし!もっと若い子が読みそうな本持ってくるよ〜〜!そうだな、過去に遡れば……シンデレラとかどうかな?」



「シン……デレ……ラ?」


硬直した私の前でその未知との遭遇みたいな目に合う。
変な本読まされるって訳じゃないよね……?


また驚いた顔を2人して状況を丸呑みしたかのような察しを感じた。良い方の察し。


「……読んでみたい……です」


「じゃーー放課後図書室に集まること!そこで世間学ぼー!」

「悠馬……シンデレラだけじゃなく白雪姫もみせてやれ……こいつの脳内はシークレットクラスで複雑だ」


「なんか言い方狡いなぁーー、ところで君の名前は?」


「塚本涼子と言います……」


「じゃあ、涼子ちゃん!これからも宜しくね!」


「図々しく名前呼びするな。悠馬」


「俺たちより仲良くする子出来たらペナルティーだからね!委員長!」


そう言い嵐のように去っていった……。