図書室の秘密

「やっぱり委員長じゃーーん!

俺二組の橘悠馬って言います!宜しくね!」


悪意を微塵も感じない笑み……。
信用してもよさそう……。


ゆっくり机の下から立ち上がってみる。

屈んでた時と違う身長差!


てか初めて男子と喋ったわ!


なんで話しかけにきたんだろう……?


月野君まで……あの話題の……喧嘩っ早いと……イケメンを兼ね備えた……確か女嫌いだったよね……?


「うーわ!スタイルもいいんだねーー!」


べた褒め過ぎないか……?

おっと心の声がでそうになるのを必死に抑える。


「えへへ、そうかなぁ〜〜」


二へ〜っと笑っていたら月野君が動けなくなってる橘君に牽制しだして……!?


「これからは、コホン。委員会で一緒になると思うから宜しく……」


「お願いします……?」


でいいのかな。なんで悩んでると動作ストップした橘君がスマートに動き出す、「ライン交換しよー」「俺が先だ」


「へ……」と目を丸くしバツが悪そうになる橘君。何も悪くないのに悪いことしてるみたいなのが伝わってくる。

「平等にいきましょうよ!せっかくの友情の絆が!」


と、遜った話しを持ちかけるも、無愛想な顔になる月野君。


ゾクッと背筋が冷えたのを目線だけで汲み取った。犬が土堀してたら熊の冬眠中だったみたいな。