傘♡恋

 今日の天気は雨だ。まだ季節的に肌寒さは残るけど、まだジメジメとした梅雨のような天気ではない。傘をさして徒歩で通う人、雨ガッパを着て自転車で通う人、バス通学、電車通学、様々な方法でみんな学校に通っている
 普段は自転車通学の私は、朝からの雨に見舞われて、今日はバスと徒歩で通っていた
 立花くんも自転車通学だ。雨の日は徒歩で通っている為高校から自宅までの距離は近い。良く帰り道を歩く立花くんを見掛けていた
 
 私はまだ立花くんからの告白の返事を返せないでいた。自分の気持ちに自信が持てず、まだ本当に自分が立花くんの事が好きなのかが分からない。

 (……ちゃんと答えを出さないと……)

 C組の私は、A組の立花くんとはあまり接点がない。意図的にクラスまで行かないと立花くんとは話せなかった









 放課後、授業が終わった私は立花くんと話そうとA組の教室まで足を運んだ

 (……立花くんいるかな⁇もう帰っちゃったかな⁇……)

 A組の扉は開いていて、中の様子がはっきりと見える。立花くんはまだクラスにいて帰りの支度を始めている。私は話しかけようとクラスの中に入ろうとした 
 すると、髪の毛を二つに縛って少し茶髪の可愛い女の子が立花くんに擦り寄った。私は思わず扉の影に隠れてしまう。2人の会話が廊下からでも聞こえてしまい、聞きたくなくても聞こえてきてしまう
 
 「はじめー。最近全然相手にしてくれないじゃん。私また彼氏に振られちゃったんだ。慰めて」

 「花実、俺はもうお前が彼氏と別れても相手してやれねー。慰めて欲しければ他あたれ」

 (……慰める⁇相手する⁇どう言う事⁇……)

 「そんな事言わないでさー。また前みたいに私とやろうよ」

 甘ったるい声で近づく女の子が立花くんにの腰に手を回し、立花くんに顔を近づける。そしてチュッと女の子が立花くんの唇にキスをした⁉︎

 ドサッ⁉︎思わず持っていたスクール鞄を落としてしまった

 「誰⁇」
立花くんが廊下で立ち聞きしていた私の存在に気付いてしまう

 「…私…ごめん…」

 立花くんが他の女の子とキスしてをしていた事にショックを受けた私はもうその場にいられなくて、気がつくと走り去っていた