星に願う君を

七月七日。七夕の日。

笹を飾り、そこに短冊を吊るす。五色の短冊を。


小さい頃は、願えば叶うと信じてた。書くのが楽しくて、楽しくて。
はしゃぎながら上機嫌で書いていた。



小さい頃、

「七夕の日は彦星様と織姫様が天の川を渡って年に一度、会える日なのよ。」
 
そう、教えられて「会えますように」なんて天の川を眺めては、本気で願ってた。


今になって考えてみると、そんな日に二人に願い事を頼む、なんて…とも思ってしまう。
俺なら年に一度、会える日にほかの人のお願いなんて無視してしまう。



いつの間にか、短冊なんて書かなくなっていた。

街で笹飾りを見つけても、足を止めることはなくなった。別に年に一回の会える日に…なんて理由じゃないし、書こうと思えばかける。それでも、わざわざ叶いもしない願いを、短冊に託そうと思わなくなってしまった。それだけ。

成長するって、案外つまらない。



そんな時。

彼女に出会った。

七夕の日、誰よりも大切に大切に、心から願っている彼女に。五色の短冊に、同じ願いを並べて。
そんなの見たら、俺だって叶ってほしいと、俺まで願ってしまう。


どうか、どうか星の似合う君の願いが、叶いますように。
なんて。