君に「好き」を伝えたくて


放課後、予習や復習をして、教室が空になるまで彼と待った。


17時過ぎたくらい、7月の空はまだ明るかった。

誰もいなくなって、彼と2人きり。


「…誰もいなくなったよ」

「うん」


彼は片付けをして、立ち上がった。

私は彼を見上げた。


「芽依」

「ん?」

「俺の彼女になってほしい」


いつもより一段と落ち着いた声で、そう伝えてきた。


「付き合いたい、ってこと?」

「そうだよ」


確かに私は、彼のことは好きだし、付き合ってみたいと何度も願ったけど…。

この気持ちは、彼を傷付けるだけだ。