君に「好き」を伝えたくて


「今日はどこ寄り道して帰ろっか、芽依」

「うーん…」


少し足を伸ばして、いつもと違う散歩コースを…と言いかけた。

でもふと、クラスの中心の女子と目が合った。

すごく嫌な顔をしていた。

怖かった。

今までもあった。

あからさまないじめではなかったけれど、わざとぶつかってきたり、こうやって嫌な顔を見せてきたり。

今日は特段と怖かった。


「…今日はいいよ、じゃあね」

「えっ?」


私が教室を出ると、彼は追いかけてきた。


「どうしたの?」

「ん…なんか、一緒に帰る気分じゃなくなっちゃった」

「へ…」


そう言うと、彼は立ち尽くして私の横から離れた。