君に「好き」を伝えたくて


京くんの家に着いて、


「お邪魔します…」


と入る。


「親出かけてるから、気にしないで」

「え、うん」


2人きり。

京くんと、2人きり。

ううん、ゲームとか勉強しに来たんだ。


対戦ゲームをしたり、勉強の苦手な私に勉強を教えてくれたりした。


「芽依、頭良さそうなのに、結構ポンコツで可愛い」

「褒めてる?」

「褒めてるわけではないけど…貶してもないよ」


と笑う。

しょうがないじゃん、入院ちょくちょくしてたんだから、高1の基本ができてない所を無理矢理詰め込んでるんだもん。


「疲れたねー、昼寝でもする?」

「昼寝?」

「芽依と添い寝」


ソファからクッション2つとブランケットを持ってきた。

先に寝転がった京くんは、


「おいで」


と、腕を伸ばしてきた。


「抱き締めたい」


私は京くんの甘やかしに負けた。

ブランケットに入って、京くんに寄り添った。

宣言通り私をギュッと抱き締めてきた。

それから、少し離れて、初めてのキスを交わした。


好きで好きで仕方なくなった。

好きなんて2文字を言ったら、後々京くんを傷付けるのを知っていたから、言えない。

彼の胸に顔を埋めた。