好きになった人は、みんなのアイドルで

ーー悠太郎サイド

やっと試験が終わった。久々に思いっきり踊ろ。
今日踊る予定の曲を聴きながら電車を待つ。

後ろを通る人にぶつかられる。
「あ、すんません……」
振り向くと、つむぎちゃんがいた。
「あ、つむぎちゃんだ」

ちょっと驚いたような顔をしたつむぎちゃん。
「悠太郎くん、おつかれさま」
「帰り?」
「うん、これからバイト」

(待って、俺も今からスタジオ行くんだけど。)

「え、俺も今からレッスン」
「そうなんだ」
「一緒に行こっか」

つい言ってしまった。

明らかに困ってる顔のつむぎちゃん。
やばい、もしかして彼氏とかいるかも。……俺、何言ってんだ。

「あ、ごめん、迷惑か。……彼氏とかいるよね」
「い、い、いない。一緒に行こ。」

え、やった。彼氏いないんだ。
じゃなくて、一緒に帰れる。……え?

電車は空いてて、隣に座る。
試験終わった?とか、そんなことを話す。

「夏休みも結構シフト入ってるの?」
「うん、結構入ってる。時間はマチマチだけど」
「俺もめっちゃレッスン入れてるから、夏休みも多分会えるね」
「うん……そだね」

夏休みも、つむぎちゃんに会える。
……毎日カフェ寄ろう。