宮尾くんの言葉にぽかんと口が開いた。
遼くんって、友達居たんだ。
いつも休み時間になったらあたしのところに居るから、
自分のクラスに友達居ないのかと思ってた。
…それはどうでも良くて。
「えー、じゃあなんであたしにはあんなベタベタしてくるんだろ…
引っ付きすぎって怒ったら、友達だから良いじゃん、って言われたことあるから元々人との距離近いタイプなんだと思ってた…」
もしやあたし、舐められてるのか?
一回本気で嫌がってみたらどうなるんだろう。
………ますますしつこくなりそうだな。
「あのさぁ、ずっと気になってたから聞くけど。
久原さんてアイツのこと好きなの?」
「は…?スキ……?」
「付き合ってるとかじゃないよね?」
「んなわけ」
ベッドサイドに置いてあったパイプ椅子に座った宮尾くんは、ずいっと顔を近づけた。
「付き合ってないならおかしくない?
触らせすぎなんじゃ無い?」
「………確かに…」
あのベタベタに慣れてたから最近は何も思わなくなってたけど。
あたしも最初はもっと抵抗してた気がする。
慣れって怖い。
