遼くんは泣き顔がお好き。



「できるかぁ!!ほら、はやくそのエロい胸元なんとかして!!」

「え、れいちゃんて俺のことエロいって思ってんの?
それって俺のこと性的に見てるってこと?」

「君は何言ってんの朝っぱらから」

「だってそうじゃん。俺とできるってこと?
ねぇねぇ、そういう対象に入ってるってこと?俺」


だれかこいつのよく喋る口を縫ってくれ。

ねえねえ、ねえねえ、とうるさい遼くんをどうにか撒いて、教室へたどり着く。
ただでさえ暑いくてしんどいのに、遼くんと喋ってから3倍くらい疲れた気がする。


「…なんか顔赤くない?暑いの?」

「江波さん………オハヨー」

「おはよう。熱でもあんの?」

朝っぱらからエロいエロいと連呼されたら顔も赤くなるだろう。
さっきまであたしに絡んでいたヘラヘラした顔を思い出して、慌てて頭の中でかき消す。

こんなに暑いのに、イライラすると益々体温が上がってしまいそうだ。